ブラックジャックの攻略法
ブックジャックはカジノのゲームの中でプレイヤーの知恵と度胸が最も試されるゲームと言ってもいいんじゃないでしょうか。
ルール自体は簡単ですが、ルーレットの様に運任せではなく、自分の取るアクションによって結果が変わります。つまりゲーム中の自分の判断が勝敗に大きくかかわる。その辺が人気の秘密じゃないでしょうか。
自分の判断に大きく依存するため、ブラックジャックでは様々な角度からの攻略法が考えられています。必勝法というのは存在しませんが、何も考えないで勝負するのと、頭を使って勝負するのとでは結果が大きく違うゲームです。
この記事ではブラックジャックを攻略する上での考え方や、基本戦略であるベーシックストラテジー表について解説します。

この記事を読めばベーシックストラテジー表の中身が理解できるはず
目次
1.ブラックジャックで絶対に知っておくべき3つのポイント
2.ベーシックストラテジー表とは
3.確率の観点でブラックジャック攻略を考える
4.まとめ
ブラックジャックで絶対に知っておくべき3つのポイント
ブラックジャックではディーラーとプレイヤーの双方に最初に2枚ずつのカードが配られます。(画像参照)
この時、プレイヤーのカードは「2枚ともオープン」になっていますが、ディーラーのカードは「1枚がオープンで1枚は伏せられて」います。(前者をアップカード、後者をホールドカードと呼ばれます)
このためプレイヤーは、この3枚のカードから最初の判断を行うことになります。3枚のカードの組み合わせは、何と500種類以上あると言われています。
じゃあその判断をどーやってするのか?
いろいろあるとは思いますが、僕が絶対に知っておく考え方と思うのは下記の3つです。
- 次に10が来る確率は他のカードより高い
- ディーラーに選択権はない
- 16以下のハンドに違いはない
@10が来る確率は他カードより高い(テンファクター)
52枚のカードのうち、1〜9の数字は4枚しかありませんが、「10か絵札」は合計で16枚あります。このため「10」にあたる数字は、他の数字の4倍の確率で来ます。(これはテンファクターと呼ばれます)
10は4種類あるので来る確率が高い
52枚のカードの中で「10または絵札」は16枚なので・・
確率を計算すると、次に「10や絵札」がくる確率は30.7%あります。(他の数字は4枚ずつなので約7.7%しかありません。)
このためブラックジャックでは「次のカードは10か絵札である可能性が高い」という考えでプレイするのが大前提です。
この推理は自分のカードに対してもディーラーのカードに対しても同様です。

だからディーラーのアップカードが10やエースの時はピンチなんだね

自分が12以上の弱いハンドの時(14,15,16など)もキツイね
Aディーラーに選択の余地はない
ブラックジャックはディーラーと対決するゲームですが、実はディーラーには選択肢はありません。ディーラーは下記ルールに従って機械的にプレイします。
- ディーラーは16以下の時は必ずカードを引く
- ディーラーは17以上の時はカードを引くことができない
ディーラーは16以下なら必ずカードを引かなければなりません。一方で17以上の時はもう引くことができません。
つまりディーラーのハンドは
「17」
「18」
「19」
「20」
「21」
「バースト」
いずれかに必ずなります。
ディーラーのハンドが16以下になることはありません
16以下の時、ディーラーは必ずもう一枚引く
B16以下のハンドに違いはない
・・となれば、ブラックジャックにおいて「ハンド16」と「ハンド17」の間に大きな境があると言えます。
ディーラーは必ず17以上なので、自分のハンド16以下の時はディーラーバーストしない限り負けです。「ハンド16」は、「ハンド14」や「ハンド12」と全く変わらない手なのです。
逆に、ディーラーは、「ハンド15」や「ハンド16」だと高い確率でバーストしてくれます。ブラックジャックではディーラーのバーストを狙う戦略というのも一つです。
つぎに10がくる確率が高いと考えるので、ディーラーのアップカードが「5」や「6」の時はディーラーバーストの目があります。プレイヤーにとってはチャンスな局面です。
そういう時は無理に大きい手を作る必要はありません。
ベーシックストラテジー表とは
以上のような考え方をもとに作られたのがベーシックストラテジー表です。
この表に従って次のアクションを決めることができる便利な表です。初心者はこの表の通りプレイするだけで勝率が全く変わってきます。
ハードハンドの場合
ソフトハンドの場合(Aがある時に使う)
ペアの場合(ペアの時に使う)
ベーシックストラテジー表の見方
たとえばハードハンドの一部を例にとってみると・・
・ハンド13以上ならスタンド
・ハンド12以下はヒット(ただしハンド10、11ならダブルダウンを狙う)
・ハンド12以上ならスタンド
・ハンド11以下はヒット(ただしハンド9、10、11ならダブルダウンを狙う)
・ハンド17以上ならスタンド
・ハンド16以下はヒット(ただしハンド10、11ならダブルダウンを狙う)
・・といった感じです。
(最初の2枚にエースがある場合は「ソフトハンド用の表」、ペアの場合は「ペア用の表」を使います)

簡単に使えるんだね

これがあるのとないのではだいぶ違うよ
確率の観点でブラックジャック攻略を考える
単に表を紹介するだけだと物足りないので、もう少し踏み込んで説明ます。
ブラックジャック攻略を確率の観点で考えてみると、この表の意図がもう少し見えてきます。
ディーラーがバーストする確率
まずはディーラーがバーストする確率がどのくらいあるかを考えてみます。
ディーラーのアップカード | ディーラーバースト確率 |
---|---|
2 |
35% |
3 |
38% |
4 |
40% |
5 |
43% |
6 |
42% |
7 |
26% |
8 |
27% |
9 |
23% |
10 |
24% |
A |
17% |
ディーラーは16以下の時は必ずカード追加(ヒット)しなければなりません。
表を見ると、「6」と「7」をの境でディーラーのバースト確率がガラッと変わっています。これは「10が来やすい」という大原則があるためです。
(次の1枚が10なら、6以下の場合はもう一枚引くためバーストしやすいですが、7以上なら17以上のハンドで確定する)
アップカードが4,5,6の時のディーラーのバースト確率は40%以上もあります。つまりこちらにとっては最も期待が持てる局面です。
こういう時がチャンス!
アップカード4,5,6の時は、仮に自分のハンドが弱くても、スタンドしてディーラーのバーストを狙う戦略が取れます。
逆にアップカードが7以上の時は、ディーラーのバーストは期待薄です。このためどちらかと言えば積極的にヒットしてハンドを高めていく戦略になります。
・・・という観点で、もう一度ベーシックストラテジー表を見てみてください。
自分のハンドが弱い(12、13,14,15,16)の時、ディーラーのハンドが6以下か7以上かでヒット・スタンドを変えているのがよくわかりますよね!

ディーラーが弱そうなときは守りで、強そうな時は攻めないといけないんだね

そーいう事。ディーラーのアップカードが4,5,6の時はバースト率が高いから無理に攻めなくてもいいかもね!
自分がバーストする確率
次に、追加カードを引くことで自分がバーストする確率を考えます。こちらも重要ですね。
自分の手 | もう1枚引いてバーストする確率 |
---|---|
12 |
31% |
13 |
38% |
14 |
46% |
15 |
52% |
16 |
62% |
17 |
69% |
18 |
77% |
19 |
84% |
20 |
92% |
数が上がれば上がるほど、追加カードを引いてバーストする確率はあがります。(当然ですね)
ハンド12ですら31%の確率ある事に注目です。つまり12以上のハンドではヒットすれば、最低3割の確率でバーストするということです。
ハンド15、16になると50〜60%もあります。16以下のハンドではディーラーがバーストする以外に勝ち目はなく、15,16あたりは最も厳しい手と言えますね。
2つの表を見比べてみる
しかし16以下のハンドではディーラーがバーストしない限り負けてしまいます。このため時にはバーストを恐れずにカードを引く必要がある。
2つの表を見比べると面白いことがわかります。
ディーラーのアップカードが「7」で、自分のハンドが「15」とします。
厳しい手です。
ディーラーはアップカード7だと26%の確率でしかバーストしません。こちらは15なので、言い換えれば「なにもしなければ(スタンドだと)74%以上の確率で負ける」ということになります。
一方、こちらは「もう一枚引いた(ヒットした)場合のバースト確率は約52%」です。
つまり
「ヒット=52%の確率で負け」 < 「スタンド=74%の確率で負け」
⇒ だからヒット
という戦略になるわけです。
で、ベーシックストラテジーのディーラー「7」、自分「15」を見てください。
ヒットになってます。
・・というように、ベーシックストラテジーというのは、そいった戦略が凝縮されてる表なんですね!
まとめ
以上、ベーシックストラテジー表は、全ての局面における最適なアクションが凝縮されたすごい表ということがわかっていただけました?
特に初心者にこの表は宝で、表に沿って何度もプレイするだけで知らぬ間にブラックジャックが上達すると思います。
このページをプリントアウトして是非使ってみてください!