確率や期待値からバカラの攻略法を考える
前回の記事「バカラの基本」に書いた通り、バカラはプレイヤーはバンカーのどちらが勝つかを予想して、あとは自動で配られるカード次第で結果が決まる。
ひとたびゲームが始ってしまうとプレイヤーには選択権が一切ありません。そういう意味で、バカラは完全に運任せゲームなので、知恵を駆使して勝負していくような攻略法は特にないと言ってもいいんじゃないでしょうか。
確率上、2回に1回は勝てるはずなのに、何故か全く勝てなくなるのがカジノの不思議ですが、運ゲーのバカラはその典型に思います。
・・・とは言え、みんな何も考えずにプレイしてるわけでもありません。(それだとさすがにちょっと味気ないですよね・・)
罫線という指標もあります。
この記事では確率や期待値などの観点からバカラ攻略を考えます。またバカラの罫線の見方もしっかり解説していきます。
目次
1.バカラの確率と配当
2.バカラの期待値を考える
3.バカラを攻略する@罫線とは?
4.バカラを攻略するA賭け金の上げ下げ
5.罫線で予想するバカラの楽しみ方
6.まとめ
バカラの確率と配当
まず、バカラは基本的に「BANKER」か「PLAYER」かの二者択一のゲーム。
なら普通にどちらも勝率5割にも思えますが、実際には両者の勝率は少し異なっています。つまりベットする側によって勝つ確率が変わります。これは両者のカードの配られ方のルールに若干違いがあるためです。
また「TIE」(引き分け)が出ることもあります。引き分けに賭ける場合の確率も当然異なります。
では、プレイヤー、バンカー、タイの出現率は一体どのくらいなのか?
出現率は下記表のようになっています。
バカラでの結果の出現確率
結果 | 出現確率 |
出現確率(タイを除いた場合) |
---|---|---|
PLAYERの勝ち | 44.62% |
49.32% |
BANKERの勝ち | 45.86% |
50.68% |
TIE(引きわけ) | 9.52% |
- |
表のように、プレイヤーよりもバンカーの勝率の方が少し高くなっています。
バカラではバンカーやプレイヤーに賭けて結果がタイの場合は賭け金元返しです。このためタイを除いて考えることもできますが、そうするとバンカーの勝率が5割を超えています。

じゃーバンカーに賭け続ければプラスになるの?

確かにバンカーに賭け続ければ勝てそうなんだけど、そこは配当(オッズ)を変えてるんだよねー
タイ(引き分け)の出現率は9.52%と、「10回に1回弱」といったところですね。10回以上出てない様な時は「そろそろ引き分け出るかなー」と予測することもできます。
バカラの配当
では次に、プレイヤー、バンカー、タイに賭けた場合のそれぞれの配当です。
結果 | 配当 |
---|---|
PLAYERの勝ち |
2倍 (1:1) |
BANKERの勝ち |
1.95倍 (1:1 ※コミッション5%) |
TIE(引きわけ) |
9倍 (1:8) |
表のようにバンカーとプレイヤーで配当が異なるのが特徴です。
つまり、バンカーにベットした方が勝率は高いですが、勝った時の払戻金額が減ります。その部分がバカラでのハウスエッジ(コミッション)になっています。
タイベットで当たった時の配当は9倍です。悪くなさそうな感じもしますが・・・次に期待値を考えてみます。
バカラの期待値を考える
ではバンカーに賭けるのと、プレイヤーに賭けるのと、タイに賭けるので、どれが一番お得なのか?
それぞれにベットとした場合の期待値をもうちょっと詳しく見ていきましょう。
プレイヤーに賭けた場合の期待値
期待値はそれぞれの出現確率と配当から計算できます。
プレイヤーにベットした場合の配当は
- プレイヤー勝利 ⇒ 配当2倍
- バンカー勝利 ⇒ 配当ゼロ
- 引き分け(タイ) ⇒ 配当1倍(賭け金が返金)
です。
それぞれをかけ合わせれば期待値が出るため、
プレーヤーにベットした時の期待値は 44.62%*2 + 45.86%*0 + 9.52%*1 = 「98.76%」です。
仮に「10,000円」賭けた場合の期待値は「9876円」ということですね。
バンカーに賭けた場合の期待値
同様にバンカーにベットした場合の配当は
- プレイヤー勝利 ⇒ 配当ゼロ
- バンカー勝利 ⇒ 配当1.95倍
- 引き分け(タイ) ⇒ 配当1倍(賭け金が返金)
このためバンカーにベットした時の期待値は 44.62%*0 + 45.86%*1.95 + 9.52%*1 = 「98.95%」です。
仮に「10,000円」賭けた場合の期待値は「9895円」ですね。
タイに賭けた場合の期待値
タイにベットした場合の配当は
- プレイヤー勝利 ⇒ 配当ゼロ
- バンカー勝利 ⇒ 配当ゼロ
- 引き分け(タイ) ⇒ 配当9倍
このためタイにベットした場合の期待値は 44.62%*0 + 45.86%*0 + 9.52%*9 = 「85.68%」です。
仮に「10,000円」賭けた場合の期待値は「8568円」ですね。

タイの期待値だけ目立って低いね

そうだね。
バカラの期待値一覧
結果、それぞれの期待値をまとめると下記表になります。
結果 | 期待値 |
ハウスエッジ (カジノの利益) |
---|---|---|
PLAYERの勝ち | 98.76% |
1.24% |
BANKERの勝ち | 98.95% |
1.05% |
TIE(引きわけ) | 85.68% |
14.32% |
※ハウスエッジとは要するに「カジノの取り分」です。控除率とも言われます。
勝率だけで考えればバンカーの方が上でしたが、配当を加味した期待値の観点では、バンカー、プレイヤーにそれほどの差はなく、1万円賭けた場合のプレイヤーの期待値が「9876円」、バンカーの期待値は「9894円」。微差ですね。
これなら無理してバンカーを狙うよりも、普通に「勝つと思う方に賭ける」という戦略でよいんじゃないでしょうか。
一方でタイ(引き分け)の期待値が極端に低いのが目につきます。1万円賭けた場合のタイの期待値が「8568円」しかないので、タイに賭けるのはお得な賭けとは言えないのは明らかです。
なので僕はタイにはあまり賭けません。(たまに狙って賭けるのはアリとは思います)
バカラを攻略する@ 罫線とは?
前述した通り、バカラはプレイヤー・バンカーのどっちに賭けても期待値はそれほど変わりないし、結果も運任せのゲームです。
じゃあバカラをやっている人は何をもって予想してるのか?
それがバカラの罫線です。バカラの罫線は過去数戦の結果を表したもの。要は過去の出目です。
ルーレットでは過去の出目の履歴が出てますが
ルーレットの出目
バカラにも同じように出目の履歴がありそれが罫線です。
バカラの出目(罫線)
この罫線を見ながら次の結果を予想するのがバカラの基本です。

ちょっとごちゃごちゃしてるんだよねー

実はそうでもないよ。詳しく解説するよ。
バカラの罫線の見方
複数の形式で表示されてるのでごちゃごちゃしてますが、1箇所に注目すれば難しくありません。
下記部分に着目してみます。
バカラの罫線の見方
- 赤がバンカー、青がプレイヤーの勝利、緑のラインがタイ
- どちらかが勝利すると〇が一個下に追加される
- 勝者が入れ替われると右に伸びる(右に行くほど新しい)
この罫線から過去4戦を見ると、「4戦前にプレイヤーが勝ったあとにバンカーが3連勝して、今回の勝負。」ということがわかります。こんな出目を見ながら「次はプレイヤーだな」とか予想していくわけですね。
ルーレットだと「赤が連続したからそろそろ黒だな」とか「ゼロが全然出てないからそろそろかな」とか予想しますよね。それを同じことがバカラでもできるわけです。
バカラを攻略するA 賭け金の上げ下げ
バカラ攻略の鍵のもう一つはやはり賭け金の上げ下げです。
というか結局のところ賭け金の上げ下げしないと、トータルでは絶対に勝てません。
つまり「勝てる時に大きく賭け、負ける時に少なく賭ける」。これに成功すればトータルで勝ち越せるし、失敗すればトータルで負け。当たり前っちゃ当たり前ですが。
賭け金の上げ下げは経験則や度胸の領域になってきますが、少なくとも毎回一定の金額でベットしてると負けます。やればやるほど大数の法則に引っ張られるので、期待値通りの結果に近づくためです。
だから勝ったら勝ち逃げするか、賭け金の上げ下げをしないと大抵は負けます。
一方、タイミングも重要で、ギャンブルをやっていると負けが混んできたとき(流れが悪いとき)に限って大勝負したくなるというのがあります。これで多くの人がやられます。

負けを一気に取り返したくなって余計ハマるんだよねー。
流れのよい時に大勝負。運ゲーのバカラで大勝ちする方法はそれしかないですねー。
罫線で予想するバカラの楽しみ方
例えばですが・・僕はこんな罫線の時に賭け金上げて勝負したくなります。
この罫線を見ると、プレイヤーもバンカーも2連勝止まりという流れがずっと続いています。
そして最後の2戦はバンカーの連勝。なら次はプレイヤーっぽいですよね。
こんな時・・・
よし、プレイヤーにドカンと張ったろう!
となります。
で、思い切って$100ドル張りとかして
100ドル勝負!
スクイーズの瞬間はたまらなく熱く
払い戻し200ドル!
で、予想が的中して勝てれば快感です。
・・・というのがバカラの一般的な楽しみ方だと思います。
まとめ
以上、確率から見たバカラの攻略法や、罫線を使った楽しみ方を紹介しました
ちなみにギャンブルの出目は過去の結果と全く関係がない(独立事象)というのがあります。このため過去の出目は次の結果に全く影響しない、つまり「罫線見たって意味がない」と科学的にはなってます。
それはその通りなんですが、しかし一方でギャンブルには必ず流れや偏りがあります。バンカーが強い流れの時は何故かバンカーがやたら勝つのです。だから罫線(過去の出目)を見るのは無意味ではないと思います。
(何も予想しなきゃつまんないですし・・(^^;)
で、予想に従ってベットしてカードがオープンされる瞬間、バカラはこの瞬間が一番ドキドキします。実際のカジノで大勢の客がテーブルについている時はメチャ盛り上がります。
バカラのスクイーズ
単純なゲームなのにファンが多いのは、全てこの瞬間にあるんじゃないでしょうか。
尚、オンラインカジノだと
- スクイーズなしで(すぐにカードオープンして)淡々と進むゲーム
- スクイーズの瞬間に手元をアップしてくれるゲーム
- 自分でスクイーズできるゲーム
・・など新作もぞくぞく登場してるので、いろいろ試してみると面白いと思いますよー